けいこさんのブログ

ときどき、料理教室。ときどき、お菓子屋さん。ときどき、ハンドケアと食養指導士。まいにち、わたし。

ちいさなおはなし。「えりまきとかげのえりまきや」

f:id:keiko-san:20161125100917j:plain

 

あるところに えりまきとかげがいました。

えりまきとかげは えりまきやさんでした。

いろんないろのえりまき、ふわふわのえりまき、

さっぱりとした なににでもあうえりまき、

みんな じぶんにあう えりまきをえらんでは

うれしそうに かえっていきます。

 

きょうも えりまきやさんに おきゃくさんがきました。

おおきな ぴんくいろの カバでした。

かばは おみせのなかを きょろきょろみまわすと

ちいさな ためいきをつきました。

 

えりまきとかげは カバにききました。

 

「どんな えりまきをおさがしですか?」

 

カバは、えりまきとかげを、よこめでちらりとみると

 

また ちいさな ためいきをつきました。

 

そして、かるくいきをすいこむと、いいました。

 

「わたしが さがしているものは このおみせにはないようです。」

 

「えりまきなら なんでもそろっていますよ。 

もしきにいらないのであれば、おつくりしましょう。」

 

カバは、また ちいさなためいきを つきました。

 

「わたしが ほしいのは えりまきではないんです。」

 

「え?!ここは えりまきやです。あなたがほしいのは、

えりまきではないんですか?」

 

「わたしは、 みずのなかにいつもつかっています。」

 

えりまきとかげは カバが みずにつかっているところを

おもいうかべました。

 

どっぷりして、どうどうとして、いいかんじだな。

 

と おもいました。

 

「ゆうゆうとして すてきですね。」

えりまきとかげがそういうと、

かばは、

「それはありがとう。・・・でもね・・・」

 

「でもね?」

 

「おなかがひえるんです。」

 

カバは、 おなかがひえて こまっていたのです。

 

「そうですか、そうですか。それなら、いいおみせを ごしょうかいしましょう。」

 

カバが えりまきとかげに しょうかいされて むかったおみせには、

こんな かんばんが かかっていました。

 

 おすきないろで

おすきなおおきさ 

いつでもあったか 

けんこうのきほんは おなかから 

はらまきとかげのはらまきや

 

 

カバは ぴんくのおおきなからだに そらいろのはらまきをして

おみせからでてきました。

 

かるいあしどりで あるいてかえる うしろすがたは

そのまま そらにうかんでしまいそうでした。

 

おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

きりん語録・りらら語録。~ものごとを説明するということ。~

f:id:keiko-san:20161125075737j:plain

 

こどもたちが、寝る前に、

「まだレゴであそびたい!」と夫に言った時のこと。

 

夫が何気なく、

「歯磨きしてからのほうがいいんじゃないかな、」

と言ったら、きりんが、

 

「お父さん、それは、歯磨きをしてからのほうが、落ち着いて遊べるから、そうした方がいいっていうことをお父さんが思ってるっていうことを言ってるのかな?」

 

と聞き返したのです。

 

相手の言葉の真理を知りたい、しかも確実に知りたいと、

彼は思っているのです。

だから、よく、

「きりんにわかるように説明して。」

と言われます。

 

大人はわかったつもりで、ものごとを省略して説明できる

難しい言葉を使い慣れているので、

こどもたちにわかるように紐解いて紐解いて説明するのは、

とてもエネルギーがいるのですが、

自分がわかっていない、ということがよくわかるので、(笑)

とても勉強になるのです(^_^;)

いかに本当に理解しないで、言葉をつかっているのか、

といつも反省します。

 

こどもたちが、説明してくれると、とてもわかりやすく、

誰が聴いても理解できるのです。

これは、自分の中で本当に理解しているのだ、

と毎回感心します。

 

ある日のこと。

トマトソースの瓶の中にソースをとり出す為のスプーンを入れてありました。

 

りららが、それをおもむろに舐めて、また瓶に戻そうとしたのです。

私は、

「舐めたスプーンを戻さないでね、カビちゃうから~」

とその時慌てて話したのです。

その夜、りららが、

「お母さん、どうしてトマトソースに入ってたスプーンを舐めたらまた瓶に入れちゃいけないのか、りららにわかるように説明してほしいんだけど!」

 

というのです。

なるべく、わかるように、うん、母さん頑張る・・・(^_^;)

口の中には色々な菌がいて・・・・(菌ってもっと簡単に言えるのか?と思いながら)スプーンを舐めると口の中の色々な菌がつくんだけど、

それを瓶に戻すと、瓶の中のトマトソースが菌のご飯になって増えて、

カビたり傷んだりするんだよね。あ、菌も悪い菌ばっかりじゃないんだけどね・・・・もにょもにょ・・・

 

わかった。

 

なんとか納得してもらえたようで(^_^;)(^_^;)

 

私は、「こどもだか理解できない」と思ったことがなく、

もし理解出来ていないようにみえるとしたら、

理解できるように伝えられていなのだ、と自分を振り返るのです。

 

それは、こどものころ、私自身が、

「こどものくせに」「こどもだから」と、

軽んじられてきた傾向があり、

こどもながらに、「全部わかっているのに。」と

冷静に思っている子どもだったからかもしれません。(笑)

 

最近、きりんが、私が何かをお願いしたりすると、

ハイ、わかった!といって手をあげるので、

「学校にもいってないし、ハイ!って手を挙げる経験なんて

してないのになんでだろ?」と疑問に思って、

なんで手を挙げるの?と聴いた所、

 

「きりんが、お母さんの話をわかってるよってことを、お母さんにわかりやすくするため。」

 

・・・お気遣いありがとうございます。(-_-)

挙手していただかなくても、大丈夫です。(^_^;)

 

あ、学校で子どもたちに挙手を求めるのは、

先生たちが、「子どもたちは、自分の話を理解した」と

安心したいからなんだな。(笑)

 

こどもたちは、シンプルに事実を、真理を、

ものごとの仕組みを知りたいと思っているだけです。

 

それを伝えることは、大人の役割であり、

大人としての存在意義であり、

こどもを尊重することだと思っています。

 

 

 

 

りらら語録。

f:id:keiko-san:20161121162815j:plain

朝、椅子に座って水を飲んでいたりらら。

水をこぼして、全身着替え。

朝のなんとなく忙しい時間で、イラっとしてしまい、

「なんでこぼすの?(●`ε´●)」と言ったら、

 

「水、こぼしただけでしょ。(-_-)」

「濡れたら着替えればいいしょ。」

 

・・・はい、そうです。

・・・水をこぼしただけです。

・・・ただ、それだけでした。

(いいしょ、ってすっかり道産子ね。)

 

一昨夜の布団の中での会話。

 

「疲れてどうにもならないとき、りららは、どうしたらいいと思う?」

と聞いたら、

 

「寝る。」

 

そうだ!寝よう!(≧∇≦)

 

と、きりんとりららと三人で平和に眠りに就きました。

 

疲れたら、寝る。

 

いたってシンプル。

 

すべては、シンプル。

 

 

 

過ぎること、過ぎないこと。

f:id:keiko-san:20161116085636j:plain

想いが 過ぎると 重くのしかかり 重荷となり

 

癒やしを 他に求め過ぎれば 卑しくなる

 

わかったと 思い過ぎれば 傲慢さとなる

 

わかることは

 

すべてはわからないことだらけだ、と

 

感じながら

 

死んでいくのだということ。

 

 

きりん語録。

 

↓きりんの手作りシュシュを入れる袋。一枚一枚手書きのモンシロチョウ。

f:id:keiko-san:20161116084257j:plain

昨日、湧き水を頂きに行ったときのこと。

地元の幼稚園を卒園したお母さんと偶然、お会いして、

「今日は道が凍ってて、危ないみたい。

熊も出たから、子どもたちが集団下校なの、無理しないで、

危ない感じなら引き返しておいでね。」と。

 

凍った道に加えて、

 

熊!!!!!

 

こどもたち、沈黙。

 

「ラジオをかけて、熊に人がいますよ、ってお知らせしながら、行こう!」

ということになり、普段はつけないカーラジオのスイッチをいれたとこと、

 

演歌と国会中継

 

きりんが、演歌を嫌がり、国会中継に合わせたのですが、

そこで、きりんのひとこと。

 

「おじさんたちの話はつまんないけど、

熊に会うよりはマシだね。」

 

ちーん。

 

おじさまたち、つまんないって言われてます。

 

こどもが「コレ面白いよ!」ってくいつく国会中継

これが実現したら、国政がめちゃくちゃ面白くなるな。(笑)

ひさびさ、大福。

f:id:keiko-san:20161112155412j:plain

大福、作りました。

あまりに久々で作り方忘れました。

きりんのリクエストです。

 

六◯亭さんの前を通ったとき、

「大福食べたい。」と言われたので、

(看板に季節のお菓子で大福の写真があったのです。)

 

「え?食べたいの?買ってあげようか?」

といったところ、

 

「・・・違う。家で作ってっていってるの。」

 

・・・(-_-)はい。

 

小豆を一晩水に浸し、翌日、小豆を柔らかく炊き、

米飴とメイプルシュガーで炊きます。

 

皮・・・どうやって作ってたかな。

全く思い出せない。

 

本棚をゴソゴソして、レシピを捜索。

 

パトリシオさんの蒸さない大福の皮の作り方。

甘味はリンゴジュースで。

 

こどもたち、満足してくれたようで。

これで、暫くは、

「大福!大福!」と言われないはず!(^_^;)

 

次はカボチャ餡やサツマイモ餡で作ってみようかな♪