けいこさんのブログ

ときどき、料理教室。ときどき、お菓子屋さん。ときどき、ハンドケアと食養指導士。まいにち、わたし。

「おじいちゃんは 水のにおいがした」 今森光彦

www.kaiseisha.co.jp

 

写真家の今森光彦さんの本です。

表紙の写真を撮り忘れました・・・(^_^;)

図書館にて、きりんセレクト。

 

夫が以前、仕事で滋賀県に住んでいたことが在り、

「琵琶湖ってものすごく汚れてしまった時期があるんだけど、

市民が協力して、水質がものすごく良くなって、今は、環境に配慮されてるんだよね。」

という話を聴いたことがありました。

 

おじいちゃんと呼ばれる三五郎さんは、漁師で大正時代に造られた船で、

自分の家でたべる分だけを捕る漁、「おかず」をしている漁師さん。

船を丁寧に手入れし、湖の藻を掃除し、水にただただ感謝しながら暮らしている。

私にはそんな風に感じられました。

湧き水は家の中にも引き込まれていて、台所で洗い物や調理にも使われます。お皿の汚れも、川に住んでいる魚や微生物が食べて分解してくれるそうです。洗剤などを使わなければ、川は汚れることがない。

循環する暮らしです。

 

どこか懐かしい匂いのする写真の中の風景。

私の育った場所とは違うけれど、

そこにある「丁寧に生活する匂い」が私には心地よく感じられました。

いつか訪れてみたい。

そして、家の中に水路から呼び込まれている水場に

ぷっかり浮かぶ冷えた西瓜を食べたいです。(笑)

 

 

ものわすれ。

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この所、ものわすれがものすごいです。

自分でもびっくりします。

 

夫のクリーニングに出した白衣を受取り、

買い物カートに掛けたまま帰宅。

帰宅して初めて気がつく。

 

買い物に出ようとして、

買い物メモを家に忘れる。

買い物メモに書いたものを買い忘れる。

 

使っているアロマオイルを聞かれて

思い出せない。

 

こんな感じで、本当に思い出せないとか、

忘れるとか多いのですが、

いかに、いままで、「忘れてはいけない!」と

緊張していたのか、ということを感じるのです。

 

子どものころから、「耳なし芳一」のお話が

怖くてしかたなかったのです。

御札を貼り忘れて、耳を取られてしまうなんて!

怖っ!忘れるとそんな大変な目に合うんだ!!!!!( ;∀;)

と思っていたのです。(笑)

 

 

しかし、極めつけは、

小学校に電話しようとして、

 

きりんの担任の先生の名前が思い出せない・・・・

 

流石にびっくりしました。

本当に思い出せなくて。

書類を探して、名前確認しました・・・(^_^;)

 

夫の名前も忘れる日が近いんじゃないかと、

ちょっと心配です。(笑)

 

ま、忘れても、耳を取られたりはしないからいいか♪(≧∇≦)

 

きりん語録。

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先日、私の姉と電話で久々に話をしました。

甥は今、中学2年生。

世間でいうところの、思春期真っ只中だそう。

 

反抗期とか思春期という言葉は、

大人の側の都合によっての言い方だなと思うのですが、

わかりやすいので、あえてそのままです。

 

自己主張と社会や大人の矛盾。

いろいろ感じますよね。

 

夫に、「Hくんは、思春期らしいよ~」

と話していたら、

きりんが、

「思春期ってなに?」と聞くので、

 

「う~ん、大体、だれでも一回はなることがあるものかな~」

といったら、

 

「あ~水ぼうそうみたいな感じね!」

 

確かに。(^_^;)

 

罹る時期もそれぞれ、症状の度合いもそれぞれ、

期間の長さもそれぞれ。

でも、1回は経験していおたらいいよね、みたいな。(笑)

 

きりんの思春期ってくるのかな~。

毎日が思春期みたいな感じですけど・・・(-_-)

もっと語彙も増えるんだろうしな・・・(-_-)

既に言い負かされてるのに・・・(-_-)

 

楽しみにしておこうっと♪(笑)

ちいさなおはなし。「えりまきとかげのえりまきや」

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あるところに えりまきとかげがいました。

えりまきとかげは えりまきやさんでした。

いろんないろのえりまき、ふわふわのえりまき、

さっぱりとした なににでもあうえりまき、

みんな じぶんにあう えりまきをえらんでは

うれしそうに かえっていきます。

 

きょうも えりまきやさんに おきゃくさんがきました。

おおきな ぴんくいろの カバでした。

かばは おみせのなかを きょろきょろみまわすと

ちいさな ためいきをつきました。

 

えりまきとかげは カバにききました。

 

「どんな えりまきをおさがしですか?」

 

カバは、えりまきとかげを、よこめでちらりとみると

 

また ちいさな ためいきをつきました。

 

そして、かるくいきをすいこむと、いいました。

 

「わたしが さがしているものは このおみせにはないようです。」

 

「えりまきなら なんでもそろっていますよ。 

もしきにいらないのであれば、おつくりしましょう。」

 

カバは、また ちいさなためいきを つきました。

 

「わたしが ほしいのは えりまきではないんです。」

 

「え?!ここは えりまきやです。あなたがほしいのは、

えりまきではないんですか?」

 

「わたしは、 みずのなかにいつもつかっています。」

 

えりまきとかげは カバが みずにつかっているところを

おもいうかべました。

 

どっぷりして、どうどうとして、いいかんじだな。

 

と おもいました。

 

「ゆうゆうとして すてきですね。」

えりまきとかげがそういうと、

かばは、

「それはありがとう。・・・でもね・・・」

 

「でもね?」

 

「おなかがひえるんです。」

 

カバは、 おなかがひえて こまっていたのです。

 

「そうですか、そうですか。それなら、いいおみせを ごしょうかいしましょう。」

 

カバが えりまきとかげに しょうかいされて むかったおみせには、

こんな かんばんが かかっていました。

 

 おすきないろで

おすきなおおきさ 

いつでもあったか 

けんこうのきほんは おなかから 

はらまきとかげのはらまきや

 

 

カバは ぴんくのおおきなからだに そらいろのはらまきをして

おみせからでてきました。

 

かるいあしどりで あるいてかえる うしろすがたは

そのまま そらにうかんでしまいそうでした。

 

おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

きりん語録・りらら語録。~ものごとを説明するということ。~

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こどもたちが、寝る前に、

「まだレゴであそびたい!」と夫に言った時のこと。

 

夫が何気なく、

「歯磨きしてからのほうがいいんじゃないかな、」

と言ったら、きりんが、

 

「お父さん、それは、歯磨きをしてからのほうが、落ち着いて遊べるから、そうした方がいいっていうことをお父さんが思ってるっていうことを言ってるのかな?」

 

と聞き返したのです。

 

相手の言葉の真理を知りたい、しかも確実に知りたいと、

彼は思っているのです。

だから、よく、

「きりんにわかるように説明して。」

と言われます。

 

大人はわかったつもりで、ものごとを省略して説明できる

難しい言葉を使い慣れているので、

こどもたちにわかるように紐解いて紐解いて説明するのは、

とてもエネルギーがいるのですが、

自分がわかっていない、ということがよくわかるので、(笑)

とても勉強になるのです(^_^;)

いかに本当に理解しないで、言葉をつかっているのか、

といつも反省します。

 

こどもたちが、説明してくれると、とてもわかりやすく、

誰が聴いても理解できるのです。

これは、自分の中で本当に理解しているのだ、

と毎回感心します。

 

ある日のこと。

トマトソースの瓶の中にソースをとり出す為のスプーンを入れてありました。

 

りららが、それをおもむろに舐めて、また瓶に戻そうとしたのです。

私は、

「舐めたスプーンを戻さないでね、カビちゃうから~」

とその時慌てて話したのです。

その夜、りららが、

「お母さん、どうしてトマトソースに入ってたスプーンを舐めたらまた瓶に入れちゃいけないのか、りららにわかるように説明してほしいんだけど!」

 

というのです。

なるべく、わかるように、うん、母さん頑張る・・・(^_^;)

口の中には色々な菌がいて・・・・(菌ってもっと簡単に言えるのか?と思いながら)スプーンを舐めると口の中の色々な菌がつくんだけど、

それを瓶に戻すと、瓶の中のトマトソースが菌のご飯になって増えて、

カビたり傷んだりするんだよね。あ、菌も悪い菌ばっかりじゃないんだけどね・・・・もにょもにょ・・・

 

わかった。

 

なんとか納得してもらえたようで(^_^;)(^_^;)

 

私は、「こどもだか理解できない」と思ったことがなく、

もし理解出来ていないようにみえるとしたら、

理解できるように伝えられていなのだ、と自分を振り返るのです。

 

それは、こどものころ、私自身が、

「こどものくせに」「こどもだから」と、

軽んじられてきた傾向があり、

こどもながらに、「全部わかっているのに。」と

冷静に思っている子どもだったからかもしれません。(笑)

 

最近、きりんが、私が何かをお願いしたりすると、

ハイ、わかった!といって手をあげるので、

「学校にもいってないし、ハイ!って手を挙げる経験なんて

してないのになんでだろ?」と疑問に思って、

なんで手を挙げるの?と聴いた所、

 

「きりんが、お母さんの話をわかってるよってことを、お母さんにわかりやすくするため。」

 

・・・お気遣いありがとうございます。(-_-)

挙手していただかなくても、大丈夫です。(^_^;)

 

あ、学校で子どもたちに挙手を求めるのは、

先生たちが、「子どもたちは、自分の話を理解した」と

安心したいからなんだな。(笑)

 

こどもたちは、シンプルに事実を、真理を、

ものごとの仕組みを知りたいと思っているだけです。

 

それを伝えることは、大人の役割であり、

大人としての存在意義であり、

こどもを尊重することだと思っています。

 

 

 

 

りらら語録。

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朝、椅子に座って水を飲んでいたりらら。

水をこぼして、全身着替え。

朝のなんとなく忙しい時間で、イラっとしてしまい、

「なんでこぼすの?(●`ε´●)」と言ったら、

 

「水、こぼしただけでしょ。(-_-)」

「濡れたら着替えればいいしょ。」

 

・・・はい、そうです。

・・・水をこぼしただけです。

・・・ただ、それだけでした。

(いいしょ、ってすっかり道産子ね。)

 

一昨夜の布団の中での会話。

 

「疲れてどうにもならないとき、りららは、どうしたらいいと思う?」

と聞いたら、

 

「寝る。」

 

そうだ!寝よう!(≧∇≦)

 

と、きりんとりららと三人で平和に眠りに就きました。

 

疲れたら、寝る。

 

いたってシンプル。

 

すべては、シンプル。