アンパンマンと水戸黄門と日本人。
TVのない我が家でも、何故かこどもたちに人気です。
あの丸顔に秘密があるという話も聴いたことがあります。
最近、DVDを借りて、アンパンマンを観ているこどもたち。
なにがそんなに子どもたちを惹きつけるのでしょうか。
私が思ったのは、
「これは、子どもの世界における水戸黄門だ!」ということでした。
必ず、最後は、ハッピー・エンド。
同じようなパターンで繰り返されるお話。
エピソードが続くことはなく、必ずスッキリ完結。
そして、二つの共通点は、
「安心感」であると思ったのです。
必ずやってくるしあわせ。
問題は必ず解決される。
こどもたちはディズニーなどを観ていると、
「怖い」というのです。
手の隙間から覗いて見ていたり、途中で観るのを止めてしまいます。
ディズニーには、心理学の専門家なども採用され、
研究されているだけに、知らないうちに操作されていることも
あるのかもしれません。(^_^;)
我が家のこどもたちが好きなのは、くまのプーさん。
何か起きているようで、起きていない、
あの雰囲気が好きなようです。
映画などでのドキドキ、ハラハラの疑似体験は、
子どもたちやお年寄りには、とても強い刺激なのだなと感じます。
この「安心感」というのは、
人にとって、必要な安堵と平穏さを含んでいる気がします。
「悪者」を退治する話ではありますが、
「正義は必ず勝つ」を主張しているだけでなく、
悪者にも憎めない何かが残されている気がします。
その温情のようなものが、
日本人の本来のあたたさや懐の深さなのかもしれない。
しかし、母にアンパンチとアンキックを繰り出すのは止めてください。