きりん語録・りらら語録。~ものごとを説明するということ。~
こどもたちが、寝る前に、
「まだレゴであそびたい!」と夫に言った時のこと。
夫が何気なく、
「歯磨きしてからのほうがいいんじゃないかな、」
と言ったら、きりんが、
「お父さん、それは、歯磨きをしてからのほうが、落ち着いて遊べるから、そうした方がいいっていうことをお父さんが思ってるっていうことを言ってるのかな?」
と聞き返したのです。
相手の言葉の真理を知りたい、しかも確実に知りたいと、
彼は思っているのです。
だから、よく、
「きりんにわかるように説明して。」
と言われます。
大人はわかったつもりで、ものごとを省略して説明できる
難しい言葉を使い慣れているので、
こどもたちにわかるように紐解いて紐解いて説明するのは、
とてもエネルギーがいるのですが、
自分がわかっていない、ということがよくわかるので、(笑)
とても勉強になるのです(^_^;)
いかに本当に理解しないで、言葉をつかっているのか、
といつも反省します。
こどもたちが、説明してくれると、とてもわかりやすく、
誰が聴いても理解できるのです。
これは、自分の中で本当に理解しているのだ、
と毎回感心します。
ある日のこと。
トマトソースの瓶の中にソースをとり出す為のスプーンを入れてありました。
りららが、それをおもむろに舐めて、また瓶に戻そうとしたのです。
私は、
「舐めたスプーンを戻さないでね、カビちゃうから~」
とその時慌てて話したのです。
その夜、りららが、
「お母さん、どうしてトマトソースに入ってたスプーンを舐めたらまた瓶に入れちゃいけないのか、りららにわかるように説明してほしいんだけど!」
というのです。
なるべく、わかるように、うん、母さん頑張る・・・(^_^;)
口の中には色々な菌がいて・・・・(菌ってもっと簡単に言えるのか?と思いながら)スプーンを舐めると口の中の色々な菌がつくんだけど、
それを瓶に戻すと、瓶の中のトマトソースが菌のご飯になって増えて、
カビたり傷んだりするんだよね。あ、菌も悪い菌ばっかりじゃないんだけどね・・・・もにょもにょ・・・
わかった。
なんとか納得してもらえたようで(^_^;)(^_^;)
私は、「こどもだか理解できない」と思ったことがなく、
もし理解出来ていないようにみえるとしたら、
理解できるように伝えられていなのだ、と自分を振り返るのです。
それは、こどものころ、私自身が、
「こどものくせに」「こどもだから」と、
軽んじられてきた傾向があり、
こどもながらに、「全部わかっているのに。」と
冷静に思っている子どもだったからかもしれません。(笑)
最近、きりんが、私が何かをお願いしたりすると、
ハイ、わかった!といって手をあげるので、
「学校にもいってないし、ハイ!って手を挙げる経験なんて
してないのになんでだろ?」と疑問に思って、
なんで手を挙げるの?と聴いた所、
「きりんが、お母さんの話をわかってるよってことを、お母さんにわかりやすくするため。」
・・・お気遣いありがとうございます。(-_-)
挙手していただかなくても、大丈夫です。(^_^;)
あ、学校で子どもたちに挙手を求めるのは、
先生たちが、「子どもたちは、自分の話を理解した」と
安心したいからなんだな。(笑)
こどもたちは、シンプルに事実を、真理を、
ものごとの仕組みを知りたいと思っているだけです。
それを伝えることは、大人の役割であり、
大人としての存在意義であり、
こどもを尊重することだと思っています。