それぞれの意見と家族キャンプ。
毎年、この時期に幼稚園で開催される「家族キャンプ」
という催しがあります。
3泊4日、在園している家族はもちろん、
卒園家族も、幼稚園に敷地内にテントを張り、
いつ来ていつ帰ってもよい、というキャンプです。
スタッフが大きな花火を打ち上げ、キャンプファイヤーをしたり、
小学生が自分で作った花火に点火もします。
スイカ割り、こども縁日、スポーツ大会。
卒園した母たちによる夜の呑み処もあり、楽しさ満載です。
しかし、我が家にとっては、息子きりんの希望により、
4日間、まったく家に帰れない可能性の高い行事であり、
食事の算段やテント設営、
インドア派で家の寝床を愛して止まない私には、
いつもなかなかハードな行事です。(^_^;)
・息子きりん(7歳)→テントを設営し、3泊4日、一歩も園外にでたくない人。
・息子りらら(3歳)→キャンプに行っても、夜は、家に帰りたい。
・母→泊まるのを覚悟はしているが、出来れば家で寝たい。
雨でテントで寝るのか????厳しいよね?と思っている。
・父→仕事で参加が厳しい。夜は一緒に夕飯を食べ、
洗濯物を持ち帰るなどしてくれる予定。テント設置と撤収。
という構図。
キャンプ前日からの雨で、テントを張るのが厳しい状態でした。
しかし、きりんは、何としてもテントを張り連泊したい。
大人としては、雨の中のテント張りを避けたい。
で、母と言い合いになること、1時間。
「雨だからテント張れないよ!」
「なんで雨だと張れないの?」
「雨だからでしょ!」
「なんで雨だからダメなのさ!」
以下ぐるぐる続く。
「きりんはテントで泊まりたい!」
「お母さんは泊まりたくない!!!!!」
最後は怒鳴り合いまでして、(笑)
「雨が上がるまでは、園舎の中に泊まり、晴れたらテントを張ろう。」
という折衷案で収まったのでした。
そして、キャンプ当日の朝、雨が止み、曇っている間に、
寝不足の夫にお願いし、友達父さんもにお願いし、
テントを設営しました。
このことで、私が思ったのは、家族の中でも、
ある事柄があり「やりたい人」「やりたくない人」が居る時に、
どうするか、どのようにお互いが納得できるか、
私自身も、息子も考え感じる機会なのだということでした。
息子きりんにも、
「きりんは泊まりたい、でも、お母さんとりららは泊まりたくない。
自分がやりたいことでも、やりたくない人がいる時は、
どうしたらいいか考えてみて。」
と伝えました。
きりんは、キャンプ前に、
りららに「キャンプがいかに楽しいか」というプレゼンを繰り返していました。
「花火がきれいで、土鍋で炊いたご飯で食べる納豆ご飯は美味しいよ~!」とか。(笑)
結局、きりんと私は3泊し、
りららは仕事の終わった夫が迎えに来て、家で眠る。
そして、また翌日の朝、幼稚園に来て、キャンプに参加する形になりました。
このことを、きりんがどうとらえたのかわかりませんが、
家族の中でも、皆違う人間だから、
やりたいことも、感じ方も違うことがあるということを、
私も改めて実感しました。
きりんに無理に合わせることもできるし、
いままで、出来る限り彼の希望を叶えたいと思ってきましたが、
結構、頑張ってた部分があったと思います。
「私は、今、やりたくない」と理由を伝えることも、
決して悪いことではないと、感じました。
無理して黙って我慢して合わせることは、
別に誠実でもなんでもない。
やりたくない気持ちも伝えつつ、
彼のやりたい気持ちも受けいれつつ、
お互い楽しめるやり方を一緒に模索したらいい。
そんなことを感じた3泊4日でした。
お互い自分のやりたいこと、したいことを
ハッキリ、きっぱり表現できる子どもたち。
来年はどうなっているのかな。
私の気持ちもどうなっているのか、たのしみです。(笑)
しかし、キャンプ中の写真が一枚もありません。
自分がどれだけ余裕がなかったかがわかります。(^_^;)