「オーロラの向こうに」 松本紀生
圧倒的な自然の姿。
私たちは、ほんとうに自然界において、ちっぽけなのだ。
なんの力も持たない存在なのだ。
そして、そのあとに、
なんとも言えないくらい、
胸が掻き立てられる気持ち。
そう、
そうなんだ。
ざわざわと胸の奥が落ち着かない気持ちになるのは、
こんな風に生きたいと私が思っているから。
あぁ、夫や、こどもたちとここに行ってみたい!
昨夜、この本を息子に読みながら
私が夢中になっていました。
最初のアラスカキャンプでは、1ヶ月滞在しても、
オーロラに出逢えなかったとのこと。
意外に思うかもしれないけれど、村に戻る飛行機の中で、
ぼくは、笑みを抑えることができなかった。
これまでにないくらい、最高にいい気分だったからだ。
それは無事にキャンプを終えることができたからじゃない。
やりたいことに精一杯取り組んだから。心の底から充実した
気持ちを感じていたんだ。写真は撮れなかったけど、もうそんなことは、どうでもよかった。
「一生懸命やればできないことはない」と言う人もいるけど、
どんなに頑張ってもできないことはある。
でも、結果がえられなければ、それまでの努力に意味がないのかというとそんなことは絶対にない。むしろ当人にとっては、
「どう取り組んだか」ということのほうが、「何を成し遂げたか」よりも、大切なんじゃないか。
やりたい、と思ったことをあきらめたくはなかった。
だって一度きりの人生だから。
悔いのないように、精いっぱい、楽しく生きたい、って、
みんなだって、そう思うだろう。
この写真絵本は、きっとこれから子どもたちが生きてく中で、
助けに、支えになってくれると確信しました。
松本さんに、きっと会える日がくる気がしています。(笑)