「育児のための心理学入門」 岸見一郎・著
アドラー心理学は、
ベストセラーにもなった、「嫌われる勇気」が
良く知られる様になったきっかけでしょうか。
私は、「嫌われる勇気」は読んだことがないのですが、
その本が出版される随分前に手にとったのが、
【育児のための心理学入門】という本でした。
育児書と言われるものを、基本的には読みません。
子どもの育ちは、それぞれ、だと思うからです。
型にはめようという空気が苦手だからかもしれません。(笑)
でも、何故か、この本に惹かれて手にとりました。
岸見一郎さんは、自分も子育てする中で、
こどもと向き合ってきたそうです。
頭だけで男性が書いた育児書ではないです。(笑)
「こどもは、自分で責任をとることができる」
「こどもは、様々なことを理解できる存在である」
「力でこどもたちを押さえつけることなく、全幅の信頼をもって
こどもたちに接することを教えるアドラー心理学」
そこには、「尊重」と「待つ」ことが感じられます。
アドラー自身が、自分の子どもと向き合う中で、
産まれてきたことでもあるそうです。
インタビュー記事もとても興味深かったです。
親は、親自身の人生を楽しむこと大切だと思います。
私が、大切にしてきたものが多く語られていると感じます。
根底には、自己肯定、そして、未来へ向かう考え方だと思います。
最近では、「アドラー心理学」を使って、
子どもを「大人の都合の良いように動かそう」
というような本も出ているそうですが、
それは、「こどもに全幅の信頼をもつ」とは、
かけ離れている気がします。