片足のバッタと羽根の折れたトンボ。
外玄関の掃除をしていたら、片足の取れたバッタがいた。
こどもたちと虫捕りをしていると、
上手く羽化できなかった虫たちや、
飛ぶ最中で羽根を痛めた虫や、
片足の虫などにに出逢うことがある。
彼らの世界はいつだって「その状態」が完璧なのだ、
とふと思う。
人間である私たちは、自分の価値観で、
「可哀想である」とか「よい状態ではない」と判断しがちであるが、
多分、違うと思う。
彼らの世界は、いつだって、その時、その瞬間が、
「完璧な世界」なのだと思う。
そして、いつだって、
彼らの「完璧な世界」を謳歌し生きていると思うのだ。