「おじいちゃんは 水のにおいがした」 今森光彦
写真家の今森光彦さんの本です。
表紙の写真を撮り忘れました・・・(^_^;)
図書館にて、きりんセレクト。
夫が以前、仕事で滋賀県に住んでいたことが在り、
「琵琶湖ってものすごく汚れてしまった時期があるんだけど、
市民が協力して、水質がものすごく良くなって、今は、環境に配慮されてるんだよね。」
という話を聴いたことがありました。
おじいちゃんと呼ばれる三五郎さんは、漁師で大正時代に造られた船で、
自分の家でたべる分だけを捕る漁、「おかず」をしている漁師さん。
船を丁寧に手入れし、湖の藻を掃除し、水にただただ感謝しながら暮らしている。
私にはそんな風に感じられました。
湧き水は家の中にも引き込まれていて、台所で洗い物や調理にも使われます。お皿の汚れも、川に住んでいる魚や微生物が食べて分解してくれるそうです。洗剤などを使わなければ、川は汚れることがない。
循環する暮らしです。
どこか懐かしい匂いのする写真の中の風景。
私の育った場所とは違うけれど、
そこにある「丁寧に生活する匂い」が私には心地よく感じられました。
いつか訪れてみたい。
そして、家の中に水路から呼び込まれている水場に
ぷっかり浮かぶ冷えた西瓜を食べたいです。(笑)