けいこさんのブログ

ときどき、料理教室。ときどき、お菓子屋さん。ときどき、ハンドケアと食養指導士。まいにち、わたし。

3月10日・今日もまとめない。「ツルツル道路の冒険と留守番。」

【 きりんの留守番】
きりんは「なんとなく今日は、行っても楽しめない気がするから、家に居ようかな、留守番してる」と。おととい、友達の家にお泊りさせてもらい、楽しいからこそ、疲れもしたのだろう。いつもなら「きりんが休むならりららも~休む!」というパターンだが、聞いてみると、「りららは幼稚園に行く。」と言う。ほほぉ。きりんは一人での留守番(だいたい5時間位になるか?)は初めてである。「色々ゆっくりやりたいことがあるから、楽しみだ」と私とりららと娘を送り出してくれた。「いいねぇ、ひとり時間!」といったら、「うん、いいでしょ♪」と言っていた。(笑)念の為、私の携帯を置いていき、なにかあったら幼稚園か父に電話するように、と電話のかけ方を教え、家をでた。
 
お昼前、幼稚園で園長に呼ばれ、「きりんから、電話だよ。お母さ呼んでもらえるかな?だって。(笑)」なにかあったか?と思いきや、用事はPCにハードディスクが繋がってないので、どうやって繋げるの?と。電話でPCのことを説明するのは、私には困難である・・・(-_-)「お父さんに電話で聞いてたらわかるかな・・・」「あ、そうしてみる!」と電話を切った。夫よ、丸投げしてごめん。(笑)
 
幼稚園バスで2時半くらいに帰宅すると、玄関で上機嫌のきりんが出迎えてくれた。何やらいい香りが台所からしている。「おかえり!シチューと炒飯つくっておいたよ!あとね、昼寝したり、DVDみたりして、のんびりしてた。」ハードディスクも夫に電話してちゃんと繋げたとのこと。へ~。
夫に後から、「きりんが電話をかけてきたとき、【仕事中に電話かけてごめんね】っていってたよ。」と聞いた。幼稚園の園長には、「お母さん呼んできてもらえるかな?」だったけどねぇ。・・・(笑)
 
きりんの作ってくれた重ね煮のシチューと炒飯はとても美味しかった。炒飯の作り方を教えたことはなく、自分で考えて作ったとのこと。わかめを入れようと思ったらなくて、鰹節を入れたんだよ、と。わかめ炒飯・・・ってどんな感じだろう。(笑)しかし、疲れて帰宅して、夕飯が出来ている!このしあわせなこと!!!出迎えてくれた時の彼の顔を見て、「あぁ。自分でリセットし終わったんだな。」と感じた。自分の心と身体の声を聴いて、今日をどう過ごしたいかを決めることができるのだ。彼の作ったシチューと炒飯は、春の味がした。
 
【ツルツル道路の冒険】
今日の道路は凍っているところに雨が降りツルツル。恐恐ゆるゆると幼稚園バスの来るバス停までりららと娘と歩く。滑って言ったほうが、絶対早い。雨も降っている。こんな日は家にいるに限る。しかし、りららの今日の「行く」は、なんとなく、いつもの「行く」とは違う気がした。何が、と言われるとわからないが、何か違う。 りららと傘をさしつつ、手をつなぎ、娘をスリングに入れリュックを背負い、今日に限って手提げには5キロの米粉。(というか、何で今日もってきちゃったんだ?自分。)
 
幼稚園では、傘をさして雨が傘に当たるのを味わってから園舎の中に入る。静かな場所を選んで、「コレ読んで~!」と絵本を持ってくる。「ジプシーの暮らし」という本。セレクトがいつも渋い。世界の民話的なものなどが好きらしく、字は読めないのに、そういった絵本を選んでくる。どうやってそのあたりがわかるのかわからないが、面白い。そして、本が好きで読んで欲しい、というのは勿論あるのだろうが、「コレ読んで」の奥にある気持ちにもいつも想いを馳せる。単純に読んで欲しいとき、本を読んでもらうことは単なるツールの一つでしかないとき・・・多分色々だと思う。私は、子どもとわいわい楽しいのも好きだけど、子どもと静かに過ごすこんな時間もたまらなく好きだ。一人にならなくても、心を静かにすることはできる。お互いに心が静かになっているのが感じられる。「絵本」というツールを通じて様々なことを共有させてもらっているのだ。
 園バスで帰りのバス停で降ろしてもらい、坂道を登っていく。朝よりはツルツルはマシになっていた。滑りにくい場所を選んで慎重に歩く。りららは立ち止まり立ち止まり歩く。雨樋から落ちる雫の連鎖の下で傘を広げて味わっている。氷の中に埋まっている枝を発見して「救出!」と掘り出す。それに夢中になり、手袋が片方、行方不明になる。来た道をまたまた戻る。結構戻る。この繰り返し。
繰り返し、繰り返し。でも、同じではない。ひとつとして。毎日は冒険だ。
 
それぞれの選択をする子どもたち。こうして、どんどんそれぞれ前へ進んでいくんだと思う。
私と夫は、あたふた、あわあわしながら、こどもたちの後をついて行こうと思う。(笑)こどもたちは、時々、振り返って、あたふたしている私たちを見て笑い、どんどん前へ進んで行くのだと思う。そんな感じは私たちにとってたまらない幸福だと思う。
 
↓お友達が撮ってくれました。冬の中にはもう既に、春が散りばめられています。

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